TOP | 飼い主さんへ | フィラリア症と予防について


〒594-0006 大阪府和泉市尾井町1丁目1−31
TEL:0725-44-0209

大阪府和泉市にある「くずのは動物病院」のホームページです。

TOP | 飼い主さんへ | フィラリア症と予防について
混合ワクチン狂犬病ノミ・ダニ去勢・避妊

フィラリア症と予防について


 フィラリア(犬糸状虫)は長いものでは体長30cm近く
 にもなる乳白色の細いそうめん様の虫体です。
 蚊の吸血によって感染し、主としてイヌ科動物、他に
 アザラシ科・クマ科・アライグマ科・ネコ科などの心臓
 (右心室)と肺動脈に寄生します。
 (フィラリアの寿命は5〜6年)
 フィラリアに感染し、そのまま放置すると、犬が死に至
 ることもある恐ろしい病気です。
 しかし、きちんと予防をすれば100%防ぐことができます。



◆どうやって感染するの?

 フィラリアは蚊を介して犬から犬に感染する一種の伝染病です。感染している
 犬からまだ感染していない犬へ蚊がフィラリアを運びます。
 (蚊は15℃以上で吸血活動を始めます)
 私たちが家にいて蚊に刺されるように、室内飼いだからといって安心はでき
 ません。




1.すでに感染している犬の体内ではフィラリアの子虫(ミクロフィラ
  リア)が血液の流れにのって体中を漂っています。


2.蚊は吸血すると同時に血液中に含まれる子虫を体中に取り込みます。


3.子虫は蚊の体内で他の犬に感染できるまで成長します(体長1mm)。


4.成長した子虫は蚊の血を吸うための針の部分に集まり、蚊が犬を刺
  すのを待っています。蚊の吸血時に子虫は犬の皮膚の上に落下し、
  刺した穴から犬の体内へ入り込みます。


5.子虫は皮膚の下、脂肪・筋肉の間で約2カ月間とどまり、成長を続
  けます。(この期間の子虫を予防薬で駆虫します。


6.感染して3〜4カ月で体長3〜11cmに成長し血管へ移動し、血流に
  のって心臓へたどり着きます。ここで子虫を産めるまでに成長しま
  す。

  1〜6を繰り返し、感染犬を拡げてゆきます。





◆こんな症状見られませんか?

  ・食欲がなく、体重が減る    ・咳をする
  ・散歩などの運動を嫌がる    ・腹部がふくれている
  ・尿が赤みを帯びている




◆フィラリア症ってどんな病気?

【成虫による病害】
  心臓に寄生するため、血液の循環が悪くなって多臓器がうっ血状態となり、
  肺・肝臓・腎臓に障害がでます。
  心臓のポンプとしての働きを障害し、心不全を起こします。
  咳・疲れやすい・痩せてくるなどの慢性症状から、進行すると心不全・
  肝不全・腎不全を起こし、腹水が貯まるなどして死亡します。
  急性症状としては、突然食欲がなくなる・呼吸困難・血色素尿などで、
  緊急手術をしなければ死亡することが多いです。


 【子虫による病害】
  体の中を動き回るので、臓器や組織を痛めてしまいます。





◆どうやって予防するの?

 1.まず、血液検査で感染の有無を調べます。
 (採血後、10分程度で結果がでます。当院では、フィラリアの検査と同時 
  に健康チェックも兼ねた血液検査を行っております。)
  フィラリアに感染してしまっているのに予防薬を飲ませると、死んだ子虫
  が血管につまって突然ショック死を起こしてしまうことがあります。
  これを防ぐために、感染の有無を調べてから薬を飲ませます。




 2.【方法その1】毎月1回、予防薬を飲ませます。
  予防薬と呼んでいますが、実際には感染したフィラリアの子虫を薬を飲ませ
  ることによって駆虫しています。
  効率良く予防するために、血液へ入る前に皮膚下組織で成長している子虫
  1ヶ月貯めておき、薬で一気に駆除してしまいます。
  (死んだ虫体は体の細胞が吸収し処理してくれます。)
  万一、フィラリアに感染していても、今以上に数を増やさないために毎
  1回の投薬が必要です。


  ◎薬には錠剤タイプとチュアブルタイプがあります。錠剤が難しい方には、
   ジャーキーの様なおやつ感覚で与えられるチュアブルタイプが簡単です。
   これらの薬はフィラリアと同時に消化管内寄生虫(回虫、鉤虫など)も
   駆虫します。
   錠剤にはさらにノミの繁殖を抑える成分の入ったタイプ
  (注:卵・幼虫の成長を阻害します。成虫には無効です)もあります。




  【方法その2】毎月1回、皮膚にスポット液剤を滴下します。
   このスポット剤はフィラリアと同時にノミ(成虫・幼虫・卵)、ミミヒゼ
   ンダニの駆除もできます。
   首〜肩甲骨あたりの毛をかき分け、皮膚にピペットを押しつけ、液剤を滴
   下します。
   有効成分が素早く吸収され、血液中に入って体全体に作用します。
   投与後2時間経てば水に濡れても薬効に影響はありません。






  ※詳しくはスタッフまでご相談下さい。
   毎年忘れず、しっかり予防を続けましょう。




◆予防する期間は?

  蚊によって感染しますので、蚊が出始めて1ヶ月後(4〜5月)から蚊が
  いなくなった1ヶ月後(11〜12月)まで投薬が必要です。
  投薬を忘れたり、途中で止めてしまっては、それまでの投薬が無駄になっ
  てしまいます。特に最終月までしっかり予防することが大切です。
  投薬後に残っていた蚊に刺され、フィラリアに感染してしまう危険性がある
  ためです。




  あなたの愛犬のために、しっかり予防してあげましょう!