メダカが卵を産まないときの対処法について紹介します。たくさん卵を産ませるための裏技についても説明します。
メダカが卵を産まないときはエサと光に気をつける
メダカは卵を産まないときは光とエサに気をつけましょう。まずはメダカは1日12時間以上光が当たらないと卵を産みません。このため、暗い場所に置いておくと卵を産まないことがあります。
また、メダカは栄養が足りなくなると卵を産まなくなってしまいます。これは、メスのメダカの体内で卵を作るときに大量のタンパク質などの栄養が必要だからです。親メダカの栄養が足りないと卵を体内で作ることができなくなるため卵を産まなくなってしまいます。
そこで、卵を産ませるためには高栄養のエサを大量に与えれば、卵を産む数が多くなることが期待できます。
本当にメダカが卵を産んでいないのかよく確かめる
ただし、メダカが卵を本当に産んでいないのか水槽内をよくチェックする必要があります。メダカは卵をよく産む魚で、気づいたら勝手にメダカが増えていたということもあるぐらいです。
卵が見つからない多くのケースでは水槽内に卵が産み付けられていても見つからないだけだと思われますのでよく探してみましょう。
私も、1匹1000円したメダカが全く卵を産まず絶望していたことがありましたが、水槽をよく観察していたら稚魚が泳いでいました。
メダカの卵は透明で、水草や土を入れていると水を抜かない限りほぼわからないです。
メダカのメスは産卵床だけでなく水草にも卵を産み付けますし、水底にも直接産み落とすことも多いです。一番確実なのは水槽に砂や水草を入れずに産卵床だけ入れておくやり方でプロの業者はほとんどこの方法で採卵しています。
オスとメスが揃っているか確かめる
当たり前ですがメダカはオスとメスがいないと産卵しません。メダカのオスとメスを見分けるのは簡単です。腹びれが長く、背びれに切れ込みがあるのがオスで、腹びれが短いのがメスです。また、メスはお腹が大きく薄い色をしているのに対し、オスは濃い色で活発に動き回り、他の魚を追いかけ回していることが多いです。
卵を全く産んでいないと思われるケース
メダカが卵を全く産んでいないと思われるケースを紹介します。
オスがメスを追い回している
オスがメスを激しく追い回していると、メスのことを交尾対象として認識していない可能性が高いため産卵しないです。交尾対象のメスを見つけるとオスは追いかけますが、激しく攻撃することはありません。
もし、オスがいじめのように激しくメスを攻撃している場合は交尾が行われていないため産卵することはありません。
この場合はお見合いさせたりメスを1日隔離したあとで合流させたり、ペアを換えたりするといいでしょう。
メスのお腹が小さい
メダカの産卵が始まる前には、メスのお腹が大きくなって卵が体の中に作られています。もしメスのお腹がオスのようにスマートな状態になっているといつまでたっても卵を産むことはありません。太っていたりエサを食べた後ではお腹が大きくなっていることもありますが、お腹の膨れ方が違うので慣れれば簡単に見分けることができます。
この場合はエサを増やしたり、産卵用のエサを与えたり、生きたエサを与えたり、光量を増やすといいでしょう。
卵を産まないメダカに産卵させる方法
卵を産まないメダカに産卵させる方法を紹介します。
光を当てる
メダカは12時間以上光が当たらないと産卵しません。生理的には少しの光でも産卵するようですが、やはり強めの光を与えることに越したことはありません。
太陽光が全く当たらない場所に水槽を置いているのなら窓際に場所を変えるなど、工夫してみることをおすすめします。
高タンパクのエサを与える
次に、メダカは栄養不足だと産卵しないため、高栄養のエサをたくさん与えます。一番産卵に良いとされているのがイトミミズです。
イトミミズを頻繁に与えるとたくさん卵を産むようになります。イトミミズのほかにもミジンコなど生きた餌の効果は非常に高く産卵数アップの効果が期待できます。
配合飼料でもOK
もちろんメダカの繁殖用配合飼料などが売られているのでそれを与えても効果的です。いちばん有名なのはキョーリンの産卵繁殖用飼料です。金のパッケージをしているのでわかりやすいです。
私はエサを金パケに変えてから数日で卵を生むメスが増えました。
産卵させるためには一日1回だけでなく2~3回以上与えるといいでしょう。
他にもニチドウのハイグロウなど高栄養の配合飼料は各社が販売しているので、卵を産まないならエサを変えて量を増やしましょう。
水換えをする
メダカの産卵は外的な刺激がトリガーとなって起こることがあります。たとえば水換えをすると翌日に卵を生み始めるようなこともあります。卵を産まないと感じたら水換えしてみるといいでしょう。
水質調整剤を使う
テトラバイタルなど、水質調整剤を使うとメダカが卵を生んでくれることがあります。これらの調整剤にはビタミンやミネラルなどが大量に含まれており、メダカにとって最適の水を作ります。
テトラバイタルを始め、各社がメダカ用に発売している調整剤を試してみるといいでしょう。
外に出す
個人的に一番効果があったのは中で飼育しているメダカを外に出すことです。水槽から屋外のビオトープに移動した途端産みはじめました。やはり太陽光の下で育てるとメダカの繁殖行動が活性化されるようです。
一時的に隔離する
私が試してみて効果があったのは、いっこうに卵を産まないメスを薬浴させて、翌日に水槽に戻したら産卵が急に始まったことがあります。おそらくオスの記憶がリセットされて求愛対象となり交尾が成立したのだと思います。
もし全くメダカのオスがメスを追い回すばかりで一向に卵を産まなければ、一度メスを1日ぐらい別の容器に移してから再度合流させる方法もあります。
お見合いさせる
これはYou Tubeで見たのですが、メダカのメスをビンなどに入れてオスに数時間見せた後に水槽に合流させるというお見合い法があります。お見合いはベタの繁殖では必須とされていますが、メダカでも数時間お見合いさせてから雄と雌を合流させると交尾する可能性がアップするそうです。上記の隔離法と同じ原理なので効果はあると思います。
メダカを変える
ここまでやってダメならメダカを変えるしかありません。メダカは生後一年目の個体が最もよく卵を産みますが、二年目からは産む数が激減します。このため、生後二年以上のメダカを購入するとほとんど卵を産んでくれないことになります。専門店のメダカは産地直送の個体がほとんどなので古いメダカが売られていることはありませんが、量販店などでは古いメダカが混じっていることがあるので注意しましょう。
また、メダカは生き物なので個体差があります。卵をたくさん産む個体もいれば全く産まない個体もいます。しばらくやってみてダメなら諦めて別のメダカを入手しましょう。
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