メダカの稚魚の育て方について実例を交えながら説明します。死なせないようにメダカの稚魚や針子を飼育する方法について知りたい方は最後までお読み下さい。
メダカの稚魚とは?針子との違いは?
メダカの稚魚とはメダカの子供のことです。孵化したてのメダカは稚魚とも言われてますが、小さな針のような姿をしていることから「針子」と呼ばれています。さらに生後1か月前後経過すると、大人のメダカと同じような「小さいメダカ」のような形になってきます。この状態からメダカの稚魚と呼んでいる方が多いです。
メダカの稚魚や針子の詳しい育て方
メダカの稚魚や針子の詳しい育て方について説明します。
孵化直後〜
メダカの針子は孵化した直後はエサを食べません。孵化して3日前後はお腹の「ヨークサック」と呼ばれる栄養が詰まった袋から養分を吸収しています。
メダカの針子は生後3日前後からエサを食べ始めますが、口が小さいため配合飼料を食べることができません。このため、ゾウリムシやPSB,グリーンウォーターなどのエサを用意する必要があります。
針子の水槽にゾウリムシなどを入れっぱなしでも大丈夫なので、孵化した瞬間から投入してしまっても構いません。
とはいえ、メダカの針子が数匹程度であれば水槽内の微生物を食べて生きていけるので趣味でメダカの針子を育てているのであればゾウリムシなどを用意しなくてもまあ大丈夫です。メダカの親魚の水槽には微生物が含まれているので、飼育水や水草の破片などを入れておくといいでしょう。
水換えや水流は慎重に
メダカの稚魚は、「針子」と呼ばれている間は泳ぐ力が弱く、水流があると弱ってしまいます。このため、メダカの針子がいる水槽ではフィルターを使わないほうがいいでしょう。また、メダカの針子の水換えや水槽を変える場合、温度の急激な変化にも弱いので温度合わせをしっかりするようにしましょう。
メダカの針子は物理的にはとても弱いですが水質の悪化には非常に強いです。生後しばらくは水換えしなくても大丈夫です。とはいえ水が極めて悪化すると針子が死んでしまうので、孵化する前に大きな容器を準備しておくことをおすすめします。
メダカの針子〜稚魚の飼育方法
針子が順調に育っていればどんどん大きくなって、次第にメダカの形へと成長していきます。この時期のメダカの針子はまだ口が小さく、ほとんどの配合飼料を食べることができません。
中には稚魚用の極小粒の飼料もありますが、早く大きくしたいのなら生きたエサを与えましょう。多くの方はメダカの針子にはゾウリムシやグリーンウォーターを与えています。これらは簡単に培養できるので家にストックしておくといいでしょう。
ちなみにこの時期も趣味で少数稚魚を育てるのであれば親魚に与えているエサを細かくすりつぶして与えるだけでもOKです。ですがこのやり方だと食いが悪く食べ残しをこまめに掃除するなどの手間が生じます。
メダカの稚魚の飼育
生後1か月前後でだいぶメダカの形らしく成長していきます。この状態になればミジンコや配合飼料を食べることができます。メダカの稚魚はエサをあげればあげるだけどんどん成長していき、近年では二ヶ月足らずで大人にすることもできるようです。
メダカの針子や稚魚は外で飼育すべき?
メダカの稚魚や針子は屋外で飼育したほうが大きく育ちます。太陽光を浴びると成長スピードが圧倒的に早くなるからです。ただし屋内でもメダカの稚魚や針子は問題なく育てることは可能です。もちろん成長速度は遅くなります。
メダカの稚魚や針子の病気について
メダカは稚魚サイズに成長すると丈夫になるためあまり病気をしません。ですが針子はちょっとしたことですぐに体調を崩してしまいます。体調を崩すとヒレを閉じてクネクネと泳ぎ、まさに「針」のような見た目になってしまいます。
メダカは親魚ですら一度調子を崩すと死んでしまうことが多く、このような状態になってしまった針子や稚魚はほぼ死んでしまいます。塩浴や薬を入れてもほとんど無意味でしょう。
このため、メダカの稚魚や針子は病気にならないように水質・水温を管理することが大事です。
メダカの稚魚・針子が落ちない・死なない管理法
メダカの針子や稚魚が死んでしまう原因はまずは水流が強すぎることです。特に生まれたての針子はエアポンプのブクブクとした揺れだけでもダメージを受けます。このため濾過器やエアレーションは使わないか使っても出力を弱くして水草などで水流を弱めましょう。
次にメダカの稚魚や針子は水温の急変にも非常に弱いです。部屋に汲み置いた水を予め準備しておくか、お湯と水を使うなどして水温を完璧に合わせましょう。
そもそも水換え自体が針子にとってあまり良くないためなるべく余裕を持った容器でメダカの稚魚や針子を飼育することをおすすめします。
太陽光はすべてを解決します
メダカの稚魚や針子は室内で飼育すると上記のような問題点が出てきます。ですが外で飼育すれば放置しておいても大丈夫なぐらい育てるのが簡単になります。春から夏のシーズンでは外でメダカの稚魚や針子を飼育するとかなり楽でしょう。
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